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親子で上毛かるたを巡る旅♪「あ・浅間のいたずら鬼の押出し」
水くれ当番
「上毛かるた」をご存知ですか?群馬の名所やゆかリの人物などが札に書かれた郷土かるたです。群馬の小学生は冬に開催される「上毛かるた大会」に向け、日々練習を積み重ねています。私、水くれ当番も子どものころに練習しました。我が家の子どもたちも練習をしていますが、あまり興味がない様子。ましてや県外出身者の夫は、上毛かるたについて全く知りません。そこで、子どもたちと夫にもっと興味を持ってもらおうと、上毛かるたの札に出てくる名所に行ってみることにしました。その第一弾として「あ」の札、「浅間のいたずら鬼の押出し」の鬼押出し園に行ってみました。
鬼押出し園とは
鬼押出し園は群馬県吾妻郡嬬恋村にあります。浅間山の噴火によって流れ出た溶岩が山の斜面に広がっていて、黒く巨大な溶岩石がゴロゴロしている中を周遊できるようになっています。「鬼押出し」という名前の由来は、浅間山に棲む鬼が怒って火口の岩を押し出して山を噴火させたとの言い伝えからきているそうです。
ここは活火山!漂う緊張感。
鬼押出し園の入口からは浅間山が間近に迫り、山頂からゴウゴウと水蒸気が噴き出す様子を目の当たりにし「この山は生きている活火山である」ことを改めて実感。周りを見渡すと噴火に備えたシェルターがあちこちにあり、いつ噴火が起こってもおかしくないという緊張感を感じました。
そして、真っ黒くゴツゴツとした溶岩が一面に広がる景色はまるで地獄のようで、鬼の棲家といった雰囲気。下の子は「鬼いるの?出てくる?」とビビリまくりで、大人とは違う緊張感を感じていました(笑)。
犠牲者を弔う浅間山観音堂
巨大な溶岩の間のルートを歩み進めた先には浅間山観音堂があります。観音堂は浅間山の噴火によって犠牲となった霊を供養するために建立されました。黒々とした巨石が広がる景色の中に現れる朱色の観音堂は、神々しい美しさ。
浅間山観音堂に向かう道のりは坂道が続き、登るにつれてだんだんときつくなります。子どもたちは途中這いつくばりながら登っていましたが、園の入口で紹介されていた犬の顔に見える岩、ゴリラに見える岩、カエルに見える岩などを探しながら、子どもと楽しく登ることができました。
観音堂に到着してお参りした後、近くの茶屋でひと休み。茶屋からの景色を望みながらのソフトクリームは格別!!
おわりに
思ったよりも楽しめた鬼押出し園。子どもたちは浅間山が活火山であり、いつ噴火してもおかしくないことが分かった様子で、帰りの車の中では、「噴火したら家はどうなる?」「学校いける?」「休みになる?」「どうやって帰ってくればいいの?」などの質問が出ていました。
群馬では火山による災害がいつ起きてもおかしくありません。その時どうするか?を家族で話す良い機会にもなりました。
これで「あ」の札、「浅間のいたずら鬼の押出し」については完璧!冬のかるた大会では絶対に「あ」の札をゲットしてもらいたいな!